私は生まれつき「話しかけやすい顔」らしく、道を歩けば様々な人に声をかけられるんですよ。
道案内、職務質問、キャッチセールス、宗教勧誘、私の何がそうさせるのか知らないですけど、めちゃくちゃ人が話しかけに寄ってくるんですよね。何?私の体から甘い匂いのする汁とか出てるんですか???
こないだなんて橋本駅を1人で歩いてたら外国の方に「カイサツ、ドコデスカ??」って聞かれたので「え〜っと、プリーズゴーストレート、アンド、ターンレフト…」とかたどたどしく頑張って喋ってたら、「ウワッエイゴヘタダネ」て言われましたからね。いやうるさいよ!!あなたに合わせてんのよ!!
だから日本語で「あの、真っ直ぐ行って左に曲がると…」って説明しようとしたら
「No!ニホンゴワカラナイ!!English Please!!」みたいに言われてどうすりゃええねん!ってなりましたよね。スパルタ英語教師?????めちゃくちゃ恥ずかしかったです。
あと、これは半月ぐらい前に町田駅の改札付近を歩いていた時に後ろから声を掛けられたんですよ。振り向くと警察官の人で。「へ?」ですよね。そりゃ普段は全裸で歩いてますけどその日はたまたま服着て外に出てたんでマジで声を掛けられる理由なんて無いですからね。
「最近若者の犯罪も増えててね〜。」と警察官。
「あー多いですねー」
「だからクスリとか刃物持ってたら出してくれるかな」
「は?」
「うん、だから出して」
自分の目と勘に自信満々で攻めてくる警官。なんでこんな自信満々なの?アバンギャルドすぎじゃない?自分で言うのもアレだけど犯罪から程遠い見た目してると思うんだけどな。
「あの、自分で言うのもアレだけど私美術予備校で講師とかしてて、大きいくくりで見れば教育者だから、残念ながらその手の物は持ってないんですよ」
「美術予備校?なんだか知らんがとにかく出しなさい!」
とかもう埒があかないから。仕方なくカバンの中を見せたんですよ。だけどその時たまたまカバンの中にこの間、美大の製本課題で作ったオリジナルのHな本が入ってたんですよ。
これがその本の1部なんですけど。近くで見るとただのグラフィックなんですけどちょっと離して薄目で見るといかがわしい画像に見える仕組みになってるんですね。
「なにこれ?」
「エロ本です…。」
「え?エロ本?え?離して薄目で?…あっ、ほんとだ〜。こんなの売ってんだ今…すげー」
「いや作ったんですそれ」
「は?」
「作ったんです。僕が。」
「…」
その後はすぐに解放されました。美大生ってほんとに一般社会から嫌われてるんだなって思いましたね〜。
とにかくね、こういうタイプの人間だと、職務質問とかだけじゃなくて、道端にいるキャッチの変な人とかにも声かけられるわけですよ。職務質問は仕方ないけどキャッチとかはできれば避けたいじゃないですか。だから私はついに対処法を見つけた訳ですよ。
先日も新宿で明らかに変なお兄さんが話しかけてきたので、「ほう、何、何!?どうした!?」と言って肩に手を回して、「それで!?それで!?」とさらに詳しく話を聞こうとしたら、ものすごく嫌がってすぐにいなくなりました。
「変なお兄さん」は「もっと変なお兄さん」を嫌うようだ…。
まあ、そんな感じです。