視力検査が嫌いなんですよ。
美術を始めるようになってから、視力がガタ落ちしてしまったんですね。元々両目で2.0はあったはずなんですが、全然見えなくなってる。少なくとも2.0は確実に無いです。
目の前にある石膏像の輪郭すらも危うくなってきてしまったんで、去年の暮れごろに視力検査に行ったんですね。
検査員のお姉さんに目を隠す黒いやつ貰って、10メートルくらい先にあるボードを目を凝らして見るわけですよ。あの「C」みたいな記号がいっぱい並んでるやつね。
上の方にあるでっかいCはまあ見えますよ。ですがやっぱり下の方にあるちいせぇ奴はぼんやりしてわかんなくなってくる。
ここ!!!ここですよ!!!問題はこっからなんですよ!!!
ここでなぜか僕は視力検査に「勝ちに」行っちゃうんですよ!!!!!!!!!!!!
つまりどういう事かと申しますと、私がなまじ負けず嫌いな為に、視力検査なんだから見えねえもんは見えねえって正直に言えばいいのに、C記号の配置パターンとかお姉さんが今まで指してきた記号のパターンから統計を導き出したりして、強引に
「…ひだ…り…ですねこれは」
とか言って、さも見えているかのように振舞っちゃうんですよ!!!何言ってるか分かります!?全然見えてないんですよ!?だから「見えねえ」って言えばいいんですよ!なのに!!なのになんで当てに行っちゃうかなぁ〜…
しかもよりによってそのヤマ勘が合ってるんですよ!かなりの確率で!!!
だから実際の視力より良い検査結果が出ちゃったりして、明らかにメガネが必要なのに「メガネ要らないですね〜これ!」とか言われちゃうんですよね〜…。ホントに本末転倒というか…。
あとなんか変な機械を覗くやつあるじゃないですか。覗くとなんか一本道の先に気球があって、それがぼやけたりぼやけなかったりするやつ。
あれって多分技師の人が気球の写真をぼやかして、目のピントの合い方を見てるんでしょうけど、僕これその時初めてやったんですよね。
「なにか不都合があったら言ってくださいね〜」って言われて気球の写真覗いたら急にそれがぼやけはじめて、僕それにめちゃくちゃビックリしちゃったんですよ。なんか機械に僕の目の方をイジられたと思っちゃったんでしょうね。
「え!?え!?うわっ、なんか気球がめっちゃボヤけてます!!!!」
って騒いだら技師の人に
「そういう仕様で〜す」
って言われてめちゃくちゃ恥ずかしかったです。あ、そうなんすね…。
流石にメガネは買いました。おかげで最近は不都合なく過ごせてますね。
髪が伸びた上にメガネなんで、学生時代の友達に電車出会ったりしても全然気づいてくれなくて切ないです。
え?「単純に存在を忘れられてるだけ」?
うるせえーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッ!!!!!言うんじゃねえ!!!
まあ、そんな感じです。