みなさんは「スレンダーマン」という都市伝説をご存知でしょうか。
アメリカで語り継がれている、いわゆる日本で言う口裂け女とかそういう感じの都市伝説なんですけどね、世界各地で目撃情報のある怪人なんですよ。
細身で異常な程に背の高い、のっぺらぼうの怪人、それがスレンダーマンなんですけど、
私、遭遇した事があるんですよ。
嘘だと思うでしょ?嘘じゃないんだな。
なぜなら見たのは僕だけじゃなく、もう1人一緒にいた友人が見てますから。彼が証人になってくれます。
あれは確か、小学校5.6年生の時ですかね。
陸上大会か何かの後、地元の料理屋さんに仲の良い友人達とその親で打ち上げに行ったんですよ。
そのうちご飯も食べ終わって、親が雑談している間、子供達は外で鬼ごっこをしようと言うことになって、日が落ちて暗くなった外へと飛び出したんですよ。
僕は友人の埋田、まあ以後「U」としましょうか。彼と一緒に2人で鬼から逃げていたんですね。
僕とUは料理屋から少し離れた、裏路地の廃墟近くに身を隠そうとしたんですよ。あそこなら鬼にも見つからないだろうと。
そして国道沿いの大通りから裏路地に入った途端、「ソレ」は私達の前に現れました。
街灯に照らされる、異常な程に縦に長い人影。恐らく3.4mはあろうかというそのシルエットは人というには細すぎました。
動きが止まる私達。
なんだ?アレ…
街灯からの逆光でシルエットしか見えなかったけれど、とにかくその影が人じゃないということだけはわかりました。
そしてその影がゆっくりと私達に近づいている、ということに気づくと、私達は無言で全力疾走しました。
汗だくで店の前まで戻ると、私とUは真っ青な顔を見合わせ
「見た!?!?今の、見た!?!?」
「人!?アレ、人!?」
と、たった今自分達が遭遇した怪奇を確認し合いました。
騒ぎを聞きつけて寄ってきたその他の仲間達に事情を話し、彼らをゾロゾロ引き連れて先程の路地に恐る恐る確認しに行きましたが、そこには何もいなくなっていました。
「何だったんだアレ…」
私達は、それを「のっぽさん」と名付け、小学校で広め、調子に乗って都市伝説化しました。
そして時がたった今、スレンダーマンという都市伝説が存在することを知りました。
スレンダーマンは、人を誘拐し殺してしまうとされていて、その対象は主に子供だそうで…。
そう思うとあの時見たあの影…もといスレンダーマンに遭遇した体験がとても恐ろしいものに思えてなりません…。
私の地元にはこういった怪談が多く、「だいだらぼっち」の伝説も残っていたりするし、御宿を舞台にした怪奇小説(マンガ)なんかもあったりします(ガチ)。
みなさんも今、窓の外を見たら…なんてことがあるかもしれません。
気をつけるように…。
まあ、そんな感じです。