能書きはいい、読めばわかる

 

私を変態呼ばわりする幼馴染がいる。

確かに美術に触れている以上私は多少は人より変態性があるかもしれないが、私から言わせれば彼の方がよっぽど変態である。

 

小学校から一緒の友人は彼のその片鱗を目の当たりにしているだろうからあまり説明の必要はないと思うが、普段は話の内容の9割がエグい表現でここにはとても書けないようなことばかりである。

 

彼は替え歌が好きなようで、その歌詞には必ず“ち〇ぽ”という表現が出てくる。

 

一緒に遊んでいる時、とある金融会社のCMが流れた。その直後彼は歌い出した。

 

「♪忘れな〜いで〜ち〇ぽよ〜りも〜大切なものがある〜」

 

単なる変態である。

こんな替え歌を保育園の頃から100曲は聴いた。

 

そして小学校時代、私達がまだ携帯を持っていなかった頃。

母が帰宅し、家の留守電を見るとランプが光っている。母は再生ボタンを押した。

 

「♪ち〜〇ぽち〇ぽち〇ぽち〇ぽち〇ぽ〜  ち〜〇ぽ〜ち〇ぽち〇ぽち〇ぽ〜ひょお〜♪」

 

という歌が延々と流れた。

 

「ハル、何かち〇ぽち〇ぽって歌うイタズラ電話入ってるわよ」

 

母親のくちから「ち〇ぽ」という単語を聞く衝撃は忘れられない。そしてその留守電を聞くと明らかに知ってる男の声が男性生殖器を連呼する卑猥な歌を気持ちよさそうに歌い上げていた。

 

これ以上説明する必要も無い。

誰が1番「変態」で「頭がおかしい」のか。

それはあなたが決めればいい…。