だいぶ前の話になるが、ある日突然高熱が出たことがあった。
時勢的にめちゃくちゃ怖かったし、ただでさえ私は輝いてやまないのにその上体温まであがったらいよいよ「太陽」というあだ名を付けられかねないので予備校は休み、近所の診療所でPCR検査を受けることにした。
電話で予約をすると、どうやら接触を防ぐ為か、車で病院に行き、医師が車に直接検体を取りに来るドライブスルー方式で検査を行うと伝えられた。
へぇ〜よく考えるな〜と思いつつ車で病院へ。
病院の裏口に車を寄せると医師が出てきた。
「ナガサキさんですね?ではこの綿棒で検体を採取していきます」
医師が取り出したのは20cmはあろうかというめちゃくちゃ長い綿棒。
……え?何その綿棒?それで何するの!?
長々と説明を受けたが、要約すると
「これを鼻の奥にブチ込みさらす」
とのことだった。
やだあ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!
バカか!?!?入るわけねーじゃん!!!
イリュージョン!?
ズブリ。
「嫌です」という間もなく突っ込まれる綿棒。
鼻の奥でチワワの如く動き回っている。
痛ってえ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!
あ〜〜〜〜〜〜!!!!
バカになりゅうううう〜〜❤️❤️❤️❤️❤️
実はこの医者は人の鼻に綿棒突っ込んで喜ぶタイプのかなり上級者の変態なのでは?そのマスクの下は満面の笑みなのでは?と思うほど辛かった。この時ばかりは医者が悪魔に見えたぜ……。
そうしてやっと鼻から撤退した綿棒。
医師が検体が取れているかどうかを目視で確認する。
「あれ……あんまり検体とれてないですね。」
…………。
おや?おやおや〜〜〜〜?
おかしいですねぇ〜〜〜〜〜〜
あなたさっき、あんなに綿棒を動かしてましたよね〜〜〜???
なのになのに、検体がとれていない??
これは僕が悪いんでしょうか?
それともあなたの腕が悪いんでしょうか?
どちらでしょうかね〜〜〜〜〜。
医師「ちょっともう一回やりますね。」
……。
もう1回やりました。
まあ、そんな感じです。
ちなみに結果は陰性でした。よかった。
めちゃくちゃ痛かったので皆さん体調管理はしっかりした方がいいです。