まあご存知の人もいるかと思いますが、私は現在美大進学を目指して浪人をしておりまして。
そもそも美大・藝大っちゅうのはシンプルに入試倍率だけで言えば東京大学のそれを遥かに凌駕していて、昨年の東京大学理IIIの入試倍率は約5倍でしたが、美大の最難関、東京藝術大学の油画科の入試倍率は約17倍でした。
まあ私は東大に入るほうが遥かに難しいとは思いますが、シンプルに入試倍率だけで言えば美大ってこんな難しいんだぜ、ってことを言いたかっただけです。
じゃあなんでそんなめんどくさい美大受験なんかしてんの?ってなると思いますがその答えはまあひとつ、美術が好きだからですよね。
変な奴も沢山いるし、続けたところで戦争が無くなるわけでもないですが私は美術が好きなんです。だからこそ「美術なんてやってても生産性ないだろ〜」っていう意見には疑問を抱いています。
少し話が逸れますが、約2万8000年前、地球上には2種類の猿人がいました。ひとつは「ネアンデルタール人」、もうひとつは現在の人類の祖先、「クロマニョン人」です。
しかし、突然にしてネアンデルタール人は滅んでしまいました。
なぜ?ネアンデルタール人とクロマニョン人は共通して道具も扱えたし、知性もあったし、農業もしていました。ほとんど同じ2種類なのに、なぜネアンデルタール人は滅び、クロマニョン人は生き残ったのか。一つだけ、2種の間には違いがありました。
クロマニョン人は、芸術を愛したんです。
事実としてクロマニョン人の住処には壁画が多く残されています。しかし、ネアンデルタール人の住処にはそれが無い。まあ、ひとつの種族が滅んでしまったのだから、そこには芸術の有無など関係ないおぞましい出来事があったからに決まっていますが、しかしそれでも芸術は、種族の間に何らかの違いをもたらしていたのかもしれません。だからこそクロマニョン人は生き残った、のかも知れない。
何が言いたかったかっちゅうと、芸術は別に生産性が無い訳でもないし、意味の無い行為だというわけでもないってことを伝えたかったんですよ。まあ一体どこまでを芸術として捉えるのかは人それぞれですけど。あなたが聴いてる音楽はもちろん芸術の類だし、ボロボロの廃工場を見て「美しい、芸術だ」という人もいるかもしれません。そう考えると芸術って意外に身近なんですよね。
偉そうに芸術の何たるかを語れるほど私は高尚なアーティストではないし美術に秀でているわけでもありません。
18歳の美術ちょっとかじってる系男子がちょっとカッコつけて語ってみたかっただけです。
久々に真面目な文章でした。
まあせめて記事のタイトルぐらいはふざけさせてください。