美術の人間ね〜。
大好きだし、大嫌いなんですよ。
よく変わり者の集まりだ、なんて言われますけど、全くその通りだと思います。
一見まともそうに見えるやつでも、絶対どこかにアブノーマルな部分があるんですよね。
私の通ってる美術予備校とかモロそうなんですよ。
皆さん、学生時代を思い出してください。
学年に1人はすげー変わってる奴がいませんでした?
美術予備校は、そういう人間の寄せ集めみたいな場所なんですよ。だからとんでもない格好してる奴だらけだし、とんでもない事件も度々起こる。デザイン科はまだマシですけどね。油絵科なんて普通な奴を探す方が困難ですよ。
イチモツがはみ出そうなぐらい短いジーンズを履いてるくせに、「すげー格好だな…」って見つめてると「見ないでよ!!!!!!!」ってブチ切れてくる、男。
じゃあ履いてくんじゃねえ!!!と思います。
「最近勃起力が落ちてきてさぁ…」
と相談してくる、女。
ついてねーじゃん!!!お前!!と思います。
そう言ったら「魂の話をしてるんですけど!?」ってキレられました。わかるか!!!!
っていう人達ばっかりなんですよ。
そういう人達って小さい頃から色んなカルチャーに触れてる人達なんで、ちょっと変わった感性が育まれてるっていうか、良くも悪くも「自分」が自分の中で完成されてるんですよね。
そういう意味では私は美術に触れるのが比較的遅かったんですよ。
「高二で始めるのは遅すぎる」って言われる美大受験の世界で、私は高三の夏にバリ理系の大学から東京藝大に第1志望を変えて美大受験を始めた割とイレギュラーな人間なんですよね。
だから比較的「普通な人」のまま美術予備校というめちゃくちゃ濃い環境に来ちゃったんで、そのカオスっぷりに最初はかなり疲労感を覚えたのを覚えてます。
でもやっぱり私自身気づかない部分で変わり者の部分があったらしく、割とすぐに「あ…俺この人達と同族だ…」ってなりましたね。
高校の頃は普通な人ばっかりで正直退屈だったんですよ。私の通ってた大多喜高校はかなりの風紀優良校だったので特に。
だから私がちょっと目立った行動をとったりすると途端にヘイトがつく。目立てるような特技がないからって、目立ってる人間に嫉妬して攻撃し始めるんですよ。腹立ちましたね〜。
まあ、そういう人種には興味がないので無視してました。
その点美術界隈には、個性的な人間がたくさんいて全然退屈しないんですよ。皆それぞれこだわりを持って生きてるし、別にそれを他人に押し付けない思慮深さを持ち合わせてる人も多い。そういう所が大好きなんですよ。
でも、自分と共通する性質を持っている故に、めちゃくちゃ自己投影しちゃうんですよね。良くも悪くも。
悪い部分を見ると自分と比べて見下しちゃうし、いい部分を見ると自分と比べて卑屈になっちゃうんですよ。
めんどくせえなあ〜〜〜〜って思いますね。
でも私はなんだかんだ言いつつこれからずっと美術界隈で生きていくんでしょうね。
こういうめんどくささと共存しなきゃいけない世界なんで、一生引きずっていこうと思います。考えてもどうせ解決しないしね。
考えてもどうせ解決しないことを、貴重な時間を割いてまで悩まなくなったのは、美術予備校に通ってよかったなって思います。
まあ、そんな感じです。